うつ病になると、ついつい偏った考え方をしてしまいます。
そしてネガティブ思考の無限ループにハマっていきます。
前回、思考エラーというテーマで記事を書きました。
思考エラーには、様々なパターンがあります。
私の受けたリワークのプログラムでは、26種類に分けて解説されていました。
かなり分量が多いので、シリーズ化して記事に書きたいと思います。
というわけで、今回は、1つ目の思考エラーです。
私たちは、「全か無か」だけの枠でものを考えると、無意識のうちに自分をだまして大きな幸せを逃してしまいます。
(リワーク配布資料より抜粋)
リワークの授業では、この思考エラーのことを「白黒思考」と呼んでいました。
よく「白か黒かハッキリさせる。」という言い方をしますが、すべての物事に白黒付けてしまっては、不幸になりますよ、ということです。
みなさまは、そのような考え方をした経験がありますか?
イメージしやすくするために、私の大学受験の失敗談を例にします。
私は高校時代、志望校の学部を複数受験したのですが、第一志望の学部に落ちてしまいました。
第二志望の学部には合格したのですが、「受験に失敗した。」と考えてしまいました。
よくある話ですよね?
でも、第二志望の学部に合格したことも努力の成果であり、受験が全部失敗だったなんてことはなかったのです。
「やったー!!志望校になんとか滑り込めた!!」と考えた方が絶対に幸せですよね。
白でもなく、黒でもなく、真ん中の状態をありのままに受け入れることが大切です。
繰り返しますが、みなさまは、そのような考え方をした経験がありますか?
同じうつ病の方でも、「あるある」という方と、「私はこんな考え方はしないかな」という方に分かれるものです。
リワークのグループワークをしていて驚いたことは、同じような病名で診断された患者さんが集まっても、こんなにも意見がわかれるんだな、ということです。
今後、残り25種類の思考エラーを紹介していきますが、ある時は共感し、またある時は共感できないことがあると思います。
大事なことは、自分によく当てはまる思考エラーをみつけて、なるべくエラーが発生しないように傾向と対策を練ることです。
以上
次:【思考エラー2】うつ病の原因は、「過度の一般化」なのか?
前:【思考エラー序章】あの人は私のことを嫌っている。←これ思い込みです。
<まとめ>