私はいつも失敗ばかりしている。
私は何をやっても決して上手くいかない。
私は無能な奴だ。
完全に自信を喪失してしまうと、何事もネガティブに考えてしまいますよね。
これも、思考エラーの一種で、「過度の一般化」と呼ばれています。
というわけで、今回は思考エラーの第3回です。
過度の一般化とは、無意識の誇張のことです。過度の一般化でよく使われる2つの言葉は、「いつも」と「決して(全然)~ない」です。
(リワーク配布資料より抜粋)
思考エラーとは、事実を捻じ曲げて物事を見たり解釈することでもあり、過度の一般化にも同じことが言えます。
冒頭、「私はいつも失敗ばかりしている。」という例文を出しましたが、本当にそうでしょうか?
人間であれば、少なからずミスをしてしまうものです。
もし、少しばかりのミスを気に病んで「いつも失敗している」と思い込んでしまったとしたら、それは不幸なことです。
過度の一般化の恐ろしいところは、自分を責めるだけでなく、他人への偏見を生み出してしまうことです。
例えば…
「うちの子は、いつも怠けている。」
「私の部下は、いつもミスばかりしている。」
「私の上司は、いつも私に対して厳しい態度をとる。」
これらが事実であれば、建設的な改善策を考えましょう。
しかし、もしかしたら、自分自身の考え方に偏りがあり、思考エラーを起こしている可能性もあるのです。
本当に「いつも」なのか、事実をしっかりと確認することが大切です。
「事実を把握する」と口では簡単に言えますが、実際には至難の業です。
なぜなら、私たちは自分のフィルターを通して世界を見ているため、人それぞれ見え方が異なるからです。
特に、うつ状態になっていると、悪いことだけを見てしまいがちです。
なるべく客観的な出来事だけを並べて、自分の認識していることが事実であると言えそうかどうか、再評価してみましょう。
できれば、信頼できる第三者(家族、友人、カウンセラー等)に相談しながら考えると良いでしょう。
以上
次:【思考エラー3】うつ病の原因は、「思考フィルター」なのか?
<まとめ>