私は、うつ病の症状が酷かった時期には、睡眠障害に苦しみました。
過去記事では、熟睡することに恐怖心を感じていたことについて書きました。
私は、熟睡できないだけでなく、一晩中悪夢にうなされる日々を送っていました。
今回は、その時のエピソードを紹介します。
うつ病の症状の一例として、客観的な視点で読んでください。
そして、ご自身の体調を顧みるきっかけとしていただければ幸いです。
私は、病気になる前は、ファンタジーの世界に迷い込んだような、幻想的な夢を見ることが多かったです。
しかし、うつ病を患ってからというもの、夢に出てくるのは、会社ばかりになってしまいました。
夢の中でも、ひたすら資料を作成しては、上司に罵声を浴びせられていました。
夜中に目覚めたときには、とても嫌な汗で体がびしょびしょに濡れていることが頻繁にありました。
睡眠時間は、6~7時間くらいは確保していたのですが、あまりにも睡眠の質が悪いので、翌日の会議中にウトウトすることが多くなり始めていました。
上司からは、「会議中にウトウトするなよ!」と叱責されました。
夢の中では、現実と決定的に異なっている点が一つありました。
それは、私が上司に対して激しい口調で反論することです。
どんなに高圧的な態度で叱責されても、こちらは我慢するしかない状況に、かなりストレスが溜まっていたのだと思います。
夢の中では、上司とケンカしてました。
夢なので、話の内容は覚えていませんが、現実では出したことのないような怒鳴り声で反論していたような気がします。
これが、寝言にも出るんですよね。
夜中に、急に怒鳴りだすらしいです。
隣で寝ている妻にも、当時は、かなり心配をされました。
私はデスクワークをしているので、ほぼ一日中パソコン仕事です。
プレッシャーのかかる難しい仕事で残業した日は、家に帰っても脳が興奮状態で、なかなか寝付けませんでした。
眠ったとしても、待ち構えているのは夢の中での仕事です。
締め切りに追われてキーボードを打っている夢を何度も見ました。
ふと目覚めると、枕の上に両手を置いて、指先がタイピングをしているのに気づくこともありました。
この時は、自分が病んでいると感じるよりも、仕事に打ち込んでいる自分が誇らしく思えたものです。かなり病んでましたね。
私の場合は、心療内科に通い始めた後でさえ、うつ病の症状を無視して体に鞭を打ち続けてしまいました。
睡眠障害は、働く男の勲章だったのです。
それは、大いなる勘違いでした。
病気が悪化すると、症状に対して鈍感になってしまうと個人的に感じました。
睡眠障害などの症状が出始めたら、要注意です!
病識を持つことは、とても大切です!
今後も、私の体験した「うつ病の症例」を紹介していきます。
以上