おはようございます。
最近は、朝活で早朝5時頃からブログを書き始めています。
朝活できるかどうかを、心の健康のバロメータにしています。
心が弱って朝起きられなくなってきたら、無理をしないことを心がけています。
さて、今回は、思考エラーの続きを書きます。
テーマは、「長所の値引き」です。
前回の「思考フィルター」と連動した考え方なので、過去記事のリンクを貼っておきます。
「長所の値引き」は「思考フィルター」と連動します。
私たちは、自分の否定的な信念が正しいことを裏付けるために、対象の長所を値引きします。合理的思考は、事実に基づいて行われます。事実というものは、私たちにとって肯定的なときもあり、否定的なときもあります。すべての事実を認めることは重要です。なぜなら事実は私たちの信念を支持するとは限らないからです。
(リワーク配布資料より抜粋)
つまり、「私は仕事が出来ない人間だ」という信念を裏付けるために、ちゃんと成果を出せている仕事についても、「これは簡単な仕事だから誰でもできる」というように、自分にとって有利な事実を認められなくなる状態です。
「謙遜」に似ている部分もありますが、「長所の値引き」は根底に自分を否定するという信念があるという点で、うつ病患者に見られがちな思考エラーとされています。
私は、本来は自己肯定感の高い前向きな性格だと思っていたのですが、社会人になってからは、常に批判的な上司の影響もあり、自分の能力にすっかり自信が持てなくなりました。
「私は仕事が出来ない人間だ」というのは、まさしく私が持ち続けている信念です。
どんなに難しい仕事をやり遂げても、その成果を同僚に褒められても、その仕事の簡単な部分だけに焦点を当てて、「これは誰にでも出来る簡単な仕事だから、やっぱり私は仕事が出来ない。」と考えてしまうのです。
そして、心が弱っているときは、「同僚はこうやって褒めてくれているけど、実は簡単な仕事だと知ったうえで、嫌味を言っているのではないか。」と疑心暗鬼になってしまいます。
いろんな思考エラーを併発している状態で、こうなると、うつ病の無限スパイラルから抜け出せなくなります。
さらに不幸なことに、私のやった「長所の値引き」を、批判的な上司が面談の場で裏付けしてくれるのです。
「これなら誰にでも出来るよね?」とか
「良く出来てたけど、ここが出来なかったから台無しだよね?」とか
うつ病が改善して冷静になってみると、なかなかのパワハラ上司ですね。
この人の隣の席に今日も座らなければならないと思うと、気が重いです。
ちょっと話は逸れましたが、「長所の値引き」は自分の良いところが歪んで見えてしまう重大な思考エラーです。
客観的に、事実を事実として認めることが大事です。良い悪いの評価は、程ほどにしておきましょう。
「思考フィルター」と「長所の値引き」の話で、他人からの誉め言葉が嫌味に聞こえてしまうことを例に挙げましたが、誉め言葉は、素直に受け取ることが大切です。
日本人には、「謙遜」という奥ゆかしい文化があるので、どうしても「そんなことないよ」とか「誉めても、何も出てこないよ」とか、褒められることに対して素直な反応が出て来ないことが多いです。
しかし、心の中では、「ありがとう。その言葉が励みになるよ!」と感謝の意を示しましょう。
本当は、口に出して言えることが理想的なのかもしれませんが。
以上
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<まとめ>