わずかな汚れやキズが気になって、他のことをしてても、ずっと頭の中に引っかかってモヤモヤした気分になることはありませんか?
これは、6番目の思考エラーが関係しているかもしれません。
今回は、日常生活にスポットを当ててみました。
拡大解釈とは、欠点の大きさを強調したり、質の高さの重要性を最小限に抑えてしまう思考エラーです。
(リワーク配布資料より抜粋)
欠点の大きさを強調してしまう。
私には、身に覚えがありすぎて、リワークの授業で教わったときに、「これだ!!」と思いました。
欠点の大きさを強調する思考エラーは、日常生活の中にも潜んでいます。
私の場合は、うつ病が悪化してくると、生活面でも欠点の大きさが気になって落ち着かなくなります。
なので、例えば、ちょっとしたシャツの染みが気になり始めたら、メンタルの黄色信号だと判断しています。
なぜシャツの染みなのか?
それは、真っ白で清潔なシャツに、直径1cmにも満たない染みがついただけで、「このシャツは汚くて着るのが恥ずかしい」と考えてしまうのは、欠点を拡大解釈している状態だからです。
拡大解釈の思考エラーに起因していると思われる日常生活のモヤモヤは、他にもいろいろとあります。
・新車に小さな傷がついただけで、台無しになった気分になる。
・新築で入居した家の壁紙が少しだけ破れて、気になってしかたない。
・新品の本なのに、1ページだけコーヒーの小さな染みをつけてしまった。
ちょっとした傷や汚れがあっても、質が急激に低下するわけではありません。
小さな傷がついてても、車の燃費性能は落ちないし、家は雨漏りしないし、本の内容は変わりません。
新車に傷がつけば、誰でも落ち込むとは思いますが、次から次へと些細な欠点が強調されて見えてくるようになったら、心の疲れを疑った方がいいかもしれません。
思考エラーを起こしている自分に気が付くためには、自分を客観的に見ることが必要になってきます。
いわゆる「メタ認知」の能力を高めることが重要です。
「メタ認知」についても、思考エラーシリーズが終わったら書き始めたいと思います。
以上
次:【思考エラー7】うつ病の原因は、「感情がらみの推測」なのか?
<まとめ>