私の通っていたリワークプログラムでは、座学だけでなく、体を動かしたり、作業したりする授業も積極的に取り入れられていました。
その中でも、私が毎回楽しみにしていたのが、芸術療法です。
芸術療法とは、絵画・音楽・詩歌・書道・ダンスなどの芸術活動を通して自己を表現することで、心を浄化することを目的とした治療法です。
上手い下手は関係なく、気持ちを込めて取り組むことが重要です。
イメージを膨らませていただくために、実際にプログラムで作った作品をご紹介していきます。
これは、美術の時間に描いたスケッチです。
スケッチを基にして粘土細工を作ったのですが、完成品はクリニックに置きっぱなしにして卒業してしまいました。
ちなみに、このブタさん(ブタに見えましたか?)のモデルは、当時、娘がお気に入りだった絵本のキャラクターです。
<ご参考>なにをたべてきたの?(著:岸田 衿子 イラスト:長野 博一)
これは、書道の時間に書いた作品です。
思い浮かんだ言葉を魂込めて書きました。
当時は、健康に戻りたいという気持ちがとても強かったです。
ちなみに、この完成品に辿り着くまで、書道の先生から何度も朱色の墨で「とめはね」を直されました。
けっこう本格的な書道の時間でした。
絵画にしろ、書道にしろ、目の前の作品に集中しているとき、悩み事は完全に頭の外に追い出されます。
個人的な感想ですが、認知行動療法のようなカッチリとした心理療法の隙間に芸術療法があることで、うつ病の治療効果が高まったと感じました。
一時期、妻と一緒に娘のアクセサリーをハンドメイドすることにハマってましたが、それも芸術療法と同じ効果が感じられました。
いろいろな画材が100均で安く手に入るので、興味のある方は、是非、ご自宅でも試してみてください。
以上