うつ病の症状が出始めたら、早めに病院に行くことが大切です。
人によって症状は異なりますが、「例えばこれもうつ病の症状ですよ」という参考事例として、不定期で私の病気体験を投稿しています。
今回は、休職する直前の、まったく仕事が出来なくなってしまった時期のことを書きたいと思います。
うつ病になると、記憶力や思考力が低下しますので、悪化すると仕事に大きな支障をきたしてしまいます。
私も、今になって振り返ると信じられないくらいミスを連発していました。
パワハラ上司からは、ミスをする度に「お前、いい加減にしろよ!」と罵倒され、負の無限スパイラルに陥っていました。
「無能は死んだ方がいい。」
そんなことを、ぼんやりと考えるようになっていました。
精神的苦痛は限界に達し、あと一歩で自傷行為に走るところでした。
私は、文書を作成する業務が多いのですが、この時期は、とにかく誤字脱字が多く発生しました。
A4一枚の文書に、およそ3~4箇所のミスが発生していました。
真面目に書いて、見直しまでしてるのに、誤字脱字が止まりませんでした。
誤字脱字のある文書を見せたら、当然、修正するように指示されます。
うつ病サラリーマンの本領は、ここから発揮されます。
誤字脱字を修正することを忘れてしまうのです。
修正箇所に、赤ペンでメモしているにも関わらず、メモしたことを忘れてしまうのです。
その結果、上司に文書を何度見せても、どこかしら誤字脱字が残っており、完璧に仕上げるまで2~3回は修正していました。
パワハラ上司じゃなくても、「ふざけるな!」と罵倒したくなりますよね。
さて、怒られながらも、何とか文書が完成しました。
社内通知として発信する前に、担当役員に内容を説明します。
ここからが本当の地獄です。
もはや、頭が正常に機能していないので、文書の内容を正確に伝えることもできません。
まず、桁数の多い数字は、ほぼ確実に読み間違えます。
言い間違えも多発します。
「本社」というところを「支社」と言ったり、「任意」を「必須」と言ったり、完全に意味が変わってしまうような、致命的な言い間違えが多発しました。
場の空気が白けていくのが肌で感じられました。
途中で、こいつはダメだと悟った上司が交代してくれましたが、その後の冷たい目はトラウマです。
仕事がまともに出来なくなると、会社に行っても、毎日が地獄でした。
そんな日々を送る中、ある日突然、会社に行けなくなりました。
休職を始めたときの話は、また別の機会に詳しく書きたいと思います。
ちなみに、ミスを連発する私に追い打ちをかけるように罵倒を繰り返した上司ですが、診断書を持って行った途端、「様子がおかしいことには気づいていた。」という謎の自己弁護が始まりました。
「こいつ、うつ病かも」と気付きながら、限界まで追い詰めるのが彼なりのマネジメントなのでしょうか。
途中で、私的な愚痴が入ってしまいましたが、一貫して私が言いたいことは、「これって、うつ病の症状かも?」と思ったら、早めに病院に行った方が良いということです。
限界まで我慢しても、自分が辛いし、仕事の面でも迷惑をかけてしまいます。
どうしても仕事を続けられなければ、休むという選択肢もあります。
病気なのですから、決して負い目を感じることはありません。
以上