うつ病の治療が始まると、患者さんの症状に合わせて様々な薬が処方されます。
私も、休職中は薬を毎日飲んでいました。
「いつまで薬を飲む生活が続くのだろう。」
「長期間、薬を飲み続けることで、体に影響はないのか。」
いろいろな不安の中で、投薬治療は続きました。
しかし、今では、完全に断薬できたわけではありませんが、たまに頓服を飲むくらいまでに薬を減らすことができています。
今回は、断薬に関する個人的な体験談を書きたいと思います。
私は、休職期間中に薬の量が最も多くなりました。
<処方内容>
・ジェイゾロフト…50mg
・リーゼ…5mg + 頓服
休職期間も含めて、この二種類の薬を約2年間、飲み続けました。
それが、今では頓服のリーゼを週に1~2回飲む程度になりました。
どうやって断薬を進めていったか、6つのステップにまとめました。
うつ病は、薬を飲めばウイルスが死滅して根治治療ができる病気ではありません。
うつ病になった根本的な原因が変わらないと、いくら薬を飲んでも根治治療はできないし、薬をやめたら元の症状に戻ってしまう恐れがあります。
それ故に、認知行動療法といった心理療法が効果的なのです。
カウンセリングは自由診療であるため、各種保険・公費の適用外であり、自己負担額が高くなってしまいます。
そこで、私の場合は、リワークで認知行動療法を受けました。
リワークであれば、自立支援医療の対象となるので、1割負担で受けることができます。
認知の歪みを修正することが、断薬への第一歩です。
認知行動療法は順調に進めば、次第に心の調子も上向いてきます。
そうなってきたら、主治医と相談して減薬に挑戦してみましょう。
私の場合は、主治医から減薬を勧められました。
2錠飲んでいる薬を1錠にしてみる。さらにその半分にしてみる。
こういった具合に、徐々に薬の量を減らしていくのです。
重要なことは、必ず医師の指導の下で減薬を行うということです。
絶対に、独断で薬の量を調整しないようにしてください。
断薬を進める上での試練が、離脱症状です。
私の場合は、元々の処方量が少な目だったので、あまり大きな離脱症状はありませんでしたが、それでも夜の不安感には苦労しました。
そこで、何気なくハーブティーを飲んでみたところ、かなりのリラックス効果を感じることができました。
精神医療の世界でも、けっこう注目されているようですね。
私は何も知らずにカルディとかで買った市販のハーブティーを適当に飲んでいましたが、いろいろな種類があるようです。
<参考リンク>
人間というものは、何か見返りがあると頑張れるものです。
私の場合は、断薬に成功したら、大好きなお酒が毎日飲める!というモチベーションで頑張っていました。
服薬時は、アルコールは厳禁ですから、お酒好きには辛い時期でした。
「いつの日か、仕事終わりの美味しい一杯を家で飲もう!」
こう思うことで、断薬の励みになりました。
ちなみに、今はお酒を飲む習慣が戻っていますが、病気の教訓もあり、グラス一杯までという自分ルールで飲んでいます。
減薬が始まって、半年が過ぎた頃でしょうか。
主治医の先生から、毎晩飲んでいるジェイゾロフトはストップして、頓服のリーゼだけ処方することを告げられました。
薬に依存していると少しだけ自覚していたので、若干の抵抗感がありましたが、減薬が順調だったので思い切って受け入れることにしました。
そして、今に至るわけです。
今日は、どうしても心の整理ができない!
そんな日だけは、リーゼを飲んでいます。
頓服くらいなら、いいじゃないかと割り切っています。
私の場合は、5番目のステップで止まっています。
完全な断薬には至ってません。
今の私の考えでは、頓服くらいなら、長い付き合いでもいいかなというのが正直なところです。
花粉症の季節は鼻炎薬を飲むし、頭が痛ければバファリンを飲むし、憂鬱な気分だったらリーゼくらい飲んでもいいのかな、と勝手に考えています。
というわけで、「断薬」という観点では、この記事は未完で終わります。
でも、確実に薬への依存状態は軽減していますので、減薬・断薬を目指してる方のヒントになれば幸いです。
以上