うつ病等の精神疾患で休職した場合、しばらくは何もしないで、のんびり過ごすことをオススメします。
社会復帰に向けて、まずは心の健康を取り戻すことが最優先です。
飽きるまで寝たり、散歩したり、少し元気が出てきたら読書してみたり。
最初のうちはアクティブになりすぎず、時間かけて、ゆっくりと回復を目指しましょう。
ある程度、心の健康が戻ってきたら、勤め先と相談して復職に向けた準備を始めることになります。
最近では、復職前にリワークを受けることを勧められることが多くなっています。
リワークについては、過去にいくつか記事を書いていますので、ご参照ください。
無事に復職を果たすためには、リワークに継続的に通うことが大切です。
しかしながら、人によってはリワークを欠席しがちになり、なかなか復職可能という産業医の判定が得られないこともあります。
そこで今回は、リワークを成功させて復職を果たすための4つの心得を紹介します。
復職に向けて会社側は、「従業員が毎日同じ時間に通勤できる健康状態を取り戻しているか」ということを重要視します。
リワークでは、タイムカードのように出席時間を記録することで「毎日遅刻せず決められた時間のプログラムをこなしました」という実績を作っていきます。
極端な話をすれば、どんなにやる気がなくても、出席さえしていれば復職に有利な材料となるのです。
でも、せっかくなので楽しみましょうね。
リワークには、自分と同じような境遇で苦しんでいた人たちが多く集まるので、とても話が合います。
是非、近くの席の人に話しかけてみてください。
また、談話コーナーのようなスペースがあれば、積極的に入っていってください。
気の合う友だちの一人や二人は、きっと見つかるはずです。
リワークに行くのがしんどい時でも、友だちに会いに行くと思えば楽しくなります。
リワークには、「ワーク」という言葉が入っていますが、あまり仕事のことばかり考えなくてもいいです。
純粋に、心理学を学ぶための研修に通っているという気持ちで臨みましょう。
新しい知識を習得することに興奮を覚えるタイプの人は、勉強だと思えばリワークが楽しくなるはずです。
逆に、もう一回社畜に戻るために再洗脳教育を受けている思ったら、毎日通うのが地獄のように感じませんか?
心を病むまで働いた人に中には、常に高い業務成績を維持して速いスピードで昇進してきた人も多いのではないでしょうか。
リワークでは、高い成果を求めることをやめませんか?
他人と比べて高い成果を出すことよりも、自分にとって幸福を感じられる考え方や生き方を模索することがリワークの目的です。
成果という意味では、「心得1」で述べた通り、出席さえしていればいいのです。
時には、グループワークを思うように上手く進められず、悔しい思いをすることもあるでしょう。
しかし、そういったことに一喜一憂せず、マイペースに取り組んでいけばいいのです。
リワークプログラムを無事に終えたら、ついに復職へ向けたクライマックスが始まります。
今後、通勤練習や復職面談といった、復職前のイベントに関する記事を書いていきたいと思います。
以上